小石川植物園のスミレ 3月29日 2013年


久しぶりに小石川植物園に行ってきた。たくさんの野草にも会えて、楽しかった。
今回はスミレだけ取り上げる。その2で草本、その3で木本を取り上げる予定。

4月4日にも再び小石川植物園に出かけてきた。3月29日の時の疑問点を中心に見てきたら、いろいろ間違いがあったので改定した。

スミレはわかんない!


スミレの同定は難しい。今回も、はっきりわかったのは3種類くらい。
あとははて?
なんだろうという感じなので、適当にご覧ください。

ツクシスミレ


201303tsukushi2.jpgまずは、同定が易しいものから紹介する。
ツクシスミレはムラサキの花弁の中央が黄色となっていて、他のスミレとは区別がつけやすい。
ツクシスミレは日本では沖縄、九州南部の人家付近で見られるスミレらしい。
何故か東京でツクシスミレがあるのかは不明。
昨年も小石川植物園で見かけたのだが、うまく撮影できなかった。
今回は、マニュアルでピントを合わせたのでなんとか撮影できた。
小さい花を撮るときはオートフォーカスでは近くの他の物体に焦点が移ってしまい、うまく撮れないことがある。


201303tsukushi.jpg小さな花だけどかわいい。
小石川植物園にはいろんな草花が何気に生えているのがおもしろい。
この花も芝生の上に雑草のように生えていた。
昨年は少ししか見かけなかったけど、今年は勢力を増やしていた。


タチツボスミレ


20130404-1violatachi.jpgタチツボスミレは小石川植物園ではもっともよく見かけるスミレだ。
もっとも、他のどこでも一番普通に見られるスミレだと思う。


201303tachitubo.jpg
ドウダンツツジの下とか、踏みつけの少ないところに多く生えている。
写真は正門を入ってすぐ右手の芝生で撮影した。
一緒に写っている白い花はコゴメイヌノフグリ。
小石川植物園では良く見られる。


コスミレ


201303noji.jpg多分、コスミレ。
この個体は良いにおいがした。
ノジスミレが良いにおいがするらしいので最初ノジスミレかと思ったが、
葉の基部がハート形になるのは、ノジスミレとはあきらかに異なる。
葉裏が紫のものがあったので、コスミレだと思った。


長沢武正著「野草図鑑 5 すみれの巻」から引用
日当たりのよい低地、ことに人家近いところにはえる多年草。根は白色。葉は数多く、花時には長さ1.5cm~5cm、葉先はとがらず、基部は浅いハート形で、普通は無毛で裏が淡紫色に染まる。葉柄にはほとんどひれ(翼)がなく、きょ歯はスミレの葉よりやや高くて数が多い。花は径1.5cmあまり、淡紫色、側弁は無毛。距は長さ7mmで円筒形。日本全土。花期は3-4月。
[同定のむずかしさ]
上はコスミレの代表的なものについての記載で、全部がこのとおりなら同定に困らぬはずだが、実際はスミレのように側弁に毛のでるもの、葉に毛が多くてノジスミレに似てくるもの、花が淡紅色でアカネスミレに近いものなどがあり、多型でむずかしい種類である。



ノジスミレ


20130404-1violnoji.jpgノジスミレだと思う。
側弁の基部には毛がないこと。
葉っぱにヒレがないこと。
葉裏がムラサキのものがあること。
距が細長いところ。
香りがあるらしいが、良くわからなかった。


201303noji2.jpg
スミレ類をややこしくしているものの一つは、名称の問題がある。
和名がスミレ(Viola mandshurica)という植物がある。
そして、それに良く似たスミレ類があること。
スミレに似たスミレがあって、云々。。表現が難しい。
さらに雑種ができることも、見分けをさらに難しくしている。

山渓ハンディ図鑑6「日本のスミレ」のノジスミレの頁によると、スミレに良く似た濃紫色の花をつけるが、花も葉もなんとなくびろびろしていて、だらしない感じがするということなので、印象も合せるとノジスミレかな。
じゃあ、びろびろしていないのはどんな感じかについては、次の写真をご覧ください。


201205sumire.jpgスミレ Viola mandshurica(参考)
2012年5月山形県で撮影。
確かに、元気いっぱいで印象が異なる。


ウィオラ・ソロリア


201303kosumire2.jpgスミレサイシンの仲間のように良く発達した太い地下茎とぼってりした距がある。
ずっと悩んでいたが山渓ハンディ図鑑1「野に咲く花」を見ていたらみつけられた。
そういえば、去年も陣馬山でウィオラ・ソロリアを見つけて悩んだことを思い出した。
毎年悩んで、少しわかりかけてきたところでスミレの季節が去って行く気がする。


20130404-1violaSolo.jpg太い地下茎とぼってりした距はスミレサイシンの仲間と似ている。


山渓ハンディ図鑑6「日本のスミレ」から引用
近年良く見かけるようになった外来種。性質が強く、良く花をつけるため、急速に広まった。北アメリカ原産で、根茎がスミレサイシンのように太くなるので、アメリカスミレサイシンとも呼ばれる。
英名はCommon Blue Violet。原産地では普通に見られるスミレのようだ。かつては、花が紫の物をパピリオナケアと呼び、中心が紫の白花のものはプリケアと呼ばれていたが、近年の研究では、両者ともV.sororiaに含まれるとされる。



スミレは難しいけど好きな野草だ。
もう少しして杉花粉が落ち着いたら、奥多摩方面にスミレを見に行く予定。
また、レポートします。

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