スペイン南部の岩場は冬に行くのに良い岩場だった。
マラガ周辺の岩場とコスタブランカ周辺の岩場にそれぞれ1週間ほど通った。
記録は長くなるので、前後の2部構成に分けた。
今回は前編としてマラガ周辺の岩場をレポートする。
個人的な備忘録だが、これから行く人にも多少でも参考になるよう心がけた。

マラガ周辺の岩場


El Chorro(エルチョロ)に行きたいと最初に考えたのは、3年前にフランスに行ったとき。
ビュークスで雪に降られ、地元のクライマーから「スペインは暖かいぞ!」と言われた。
帰国して調べたてみたら、El Chorroの名前に出会った。
2年前のスペイン旅行は4月だったので、El Chorroではなくてシウラナなど少し北部の岩場に行った。
そして、今回は冬のクライミング。
長らく暖めてきたEl Chorroの話を二子クライマーのSさんにした。
Sさんも乗り気で、とんとん拍子で今回のプランが実行されることになった。

宿、周辺の情報


前回のスペインではシウラナのキャンプ場が楽しかった。
バルがあって、クライマーが集まってきて、ビールを飲みながら今日のトライの話をする。
日本で言えばジャンルは違うけど、春スキーシーズンの蓮華温泉が似ている。
宿泊客は山スキーヤー・オンリーなので初めて知り合っても話がはずむ。

今回の宿は Finca la Campana だった。
El Chorroの村を過ぎて少しいったところの農園のなかにあった。
アパートタイプで、キッチンとリビング、寝室、シャワーとトイレがついていた。
シャワーはお湯が出て良かった。

庭にはアーモンドの花が咲いていて、オリーブの実がなっていた。ブログ参照。
バルと小さなお店(彼らはスーパーマーケットと呼んでいた)があって、食事や簡単な買い物ができた。
宿でトポは入手できた。

宿に併設されているバルには、初日に行ってみた。
行った日はちょっと客層が悪くて、よどんだ感じ。
音楽もサイケな曲が流れていて、ビール1本(と言ったら1リットル瓶だった)を飲んで帰ってきた。
ここでは、車のタイヤのパンクを教えてもらったりしたけど、あまりクライマーとの交流はなかった。

部屋にはキッチンもついていたので、以後、ここにいる間はバルには行かず自炊した。
Aloraの町にはスーパーマーケットがあって、そこでハムやチーズ、パン、卵や野菜を買ってきた。
また、ポルトガルに遠征した時に行ったスーパーで肉やポルトガルのビールを買い増しした。

岩場に近いキャンプ場にはCamping El Chorroがあった。
岩場や駅や町にも近くて歩いて行けるので便利だと思った。
バルに飲みに行くならこちらの宿の方が良い。

宿の情報はトポの記事や広告(記事に載っている場所はたいがい広告も出ている)から得られる。
El Chorroには他にもいろいろな宿があった。

トポは事前に秋葉原のPumpやClimb Europeなどで仕入れておくとなにかと便利だ。

岩場の情報


El Chorroの岩場


elchorro01.jpgEl Chorroは大きく4つのエリアに分かれる。
Frontalesなどゴルジュの手前のエリア、ゴルジュの入り口付近の下流エリア、
Makinodromoが有名な中流のエリア、さらに先には上流のエリアがある。
写真はゴルジュの入り口で下流エリアの始まりでもある。
沢登りで言うと高巻きにあたる部分にマルチのルートもある。
写真の右下の岡を超えて進むと、岩壁に突き当たるところに鉄道の鉄橋がある。
ちなみに写真に写っているのは古い橋で岩壁に沿って歩道が走っていてビレーポイントにもなっているらしい。
鉄橋を渡ると、左岸の岩壁の中をトンネルが走っている。
最初から3本のトンネルが下流のエリア。
その先のトンネルを超えると中流のエリアに入る。
さらに先には上流のエリアがあるが、今回は行かなかった。
ちなみに正規なアプローチは尾根を越えて行く。
スペインでも鉄道の線路を歩くのは違法で、見つかると罰金をとられるらしい。
特に土日祝日はパトロールが強化されるそうだ。
しかし、正規ルートとはいっても踏み跡は不明瞭なので、最初は鉄道からアプローチした方がわかりやすいかも。


elchorro02.jpgFrontales(一番手前のエリアのひとつ)の中のLos Alberconesの岩場。
初日に出かけた。駐車スペースから近い。
垂壁だが30mのルートが多くて楽しい。
5.10-11台のルートが多い。
意外に足置きが難しくて楽しかった。


elchorro03.jpgMakinodromoの岩場の一部(上部右端のエリア)
写真の下に見える灌木は人の背より少し高いので、全体のスケールがわかる。
手前の被っているのはLourdesエリアだ。
22本中21本が5.13台。8c+(5.14c)が3本あり、全て40mと長いルート。圧倒される。
その奥の垂壁に見えるのがLife is sweetのエリアだ。
私はもちろんこちらで登った。

岩場は鉄道の線路から約1時間弱登ったところにあって、南面していて温かかった。
ブログ参照。


elchorro04.jpgLife is sweetのエリア。
12本中9本が12台。一番やさしいのがLife is sweet 6c(5.11b)だ。
Makinodromoは大きくて難しいルートが多い。

写真はHakuna Mata 7a+(5.12a)32mのオンサイトに失敗して降りてきたところ。
長くて充実したルートだった。
一番の核心は越えていたのに、あとひと粘りできなかった。
でも、納得の良いトライができて満足だった。



Desplomilandiaの岩場


DesplomilandiaはEl Chorroの北15kmくらいのところにある。
車からのアプローチが良く、岩場は道路から良く見える。
岩は北向きなので、1月は温かい日でないと寒い。
グレード的には5.10-13台まであり楽しい岩場だ。
大きな岩場が道路に沿ってどーん、どーんと6個あり、そのうち3つに出かけた。
1日目はLa Vida MismaとLa Boda。2日目はBuena Sombraだ。
ブログ参照。

desplomilandia02.jpg写真はBuena Sombraの岩場。
この岩場には36本ルートがあり、5.10台が5本、11台が13本、12台が7本、13台9本、グレード不明2本あり、まんべんなくいろんなルートがあるのが良い。
今回行った3つのエリアの中ではここが一番のお勧め!

長さも30mあるルートが多く、クライミングって楽しいなと思える良いトライがたくさんできた。



desplomilandia01.jpgBuena Sombra 6b+ 30m
オンサイトトライ中。
写真のコルネは手ごわかったので、これで終わりだと思ったら、
コルネの上のスラブで滑った。
悔しかったので、もう一便出してRPした。



ポルトガル(Rocha da Pena)の岩場


ポルトガルに行ったことがなかったので、長距離ドライブで行ってきた。
セビーリャを超えて延々と行くと、国境の川が流れていて、ポルトガルに入った。
Rocha da Penaという岩場に行ってきた。
岩場は大きかったけど、ほとんどのルートは長さが短かった。
とりついたルートはトポには5つ★というわりにはもろかった。

ポルトガルについては、ブログに詳しく書いたのでそちらをご覧ください。
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