赤木沢のナメ滝

第3話 黒部川源流域で遊ぶ ~赤木沢、薬師沢左俣の詰めは美しかった


8月19日 赤木沢


2万5千図

今回のプランのメインディッシュだ。
北アルプスの沢は12年前に双六沢に通った時以来。相変わらず美しい沢で水量が多い。
もっとも水量が少なくて、寒くない時期ということで、お盆明けに時期を決定した。

そして赤木沢へのアプローチとして、針ノ木からのルートを設定したわけだが、
アプローチにしては内容が濃密すぎたかもしれない。

直前にO石さんが来られなくなったため、今回もK浜さんとのコンビだ。
薬師沢小屋で入渓の準備をして、黒部川の本流(奥ノ廊下)に入る。

赤木沢との出会いまで1時間程度だが、水量が多くて意外に悪かった。
泳ぎの場所もあり、翌日荷物を持って源流まで歩こうかと思っていたが中止することにした。
沢登りだけなら、ザックを浮き輪にして泳いでも良いのだが、中には登山靴も一眼レフも入っている。
しかも、あと4日の縦走が待っているので、ここは無理しないことにした。

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赤木沢の出会いからは快適な沢登り。
次から次に滑滝や小滝が現れる。
適度な難しさの課題をクリアしていく感じで、わくわくする。
赤木沢が人気なわけがわかる。
スピード感ある登りが楽しめた。



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大滝をクリアして、源頭域に入ると美しい草原が待っていた。
登山道のないころの北アルプスの姿がそこにあった。
ハイマツは難敵。ハイマツ漕ぎは藪漕ぎの中でも難度が高い。
ハイマツのないところを巧みに選んで稜線に出た。

隣の薬師沢の左俣の詰めはさらに広い草原が広がっていた。
明日はそこに行こうということになった。



赤木沢源頭部の花達
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左 黄色い花がキンコウカ、白い花がイワショウブ
中 ムシトリスミレ 沢の源頭に多い食虫植物。会津の下ノ沢、上越のナルミズ沢でもお目にかかった。
右 ウサギギク、ヨツバシオガマ、セリの仲間

夜はK浜さんによる乾燥野菜と乾燥きのこの味噌煮込みうどん。うまかった!

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8月20日 薬師沢 左俣

2万5千図

朝食は昨日に引き続き、K浜さんの定番メニュー、奥美濃定食を堪能した。
アルファー米とヒジキ、切干大根、干し鱈などを使った栄養のバランスが取れた朝食だ。
K浜さんが学生時代奥美濃の山を長期縦走したさい、開発したメニューなのでこの名前がある。

自分の朝食メニューもだいたい奥美濃定食の影響を受けたものが多い。
具が鮭とばだったり、海藻サラダだったりするけど、奥美濃定食のバリエーションと言える。

テンバで夜中の1時頃にぺちゃくちゃおしゃべりするおっさんがいた。
しかも、どうでもよい話で、ラジオまでかけている。
早朝出発するのかと思っていたら、われわれが出発するころ、のそのそ起きてきた。
迷惑だ!

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本日も快適な遡行が待っていた。
沢の難しさは赤木沢の方が少し上かもしれない。
ただし、一番悪い個所は薬師沢左俣の方が難しかった気がする。
要は、あまり難易度はかわらないと思う。


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このゴルジュは右から高巻いた。
下降する場所がちょいと難しかった。


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写真よりも左の乾いたところを登った。
赤木沢も薬師沢左俣も一度もロープを出さずに登れたが、
初心者がいるときはロープはあったほうが良いと思った。



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源頭はお約束の草原。
こんなところを歩いてみたかった。
僕の前に道はない。
僕の後にも道はできない(沢の中だから)。




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振り返って見ると、
道はできていないが、沢がある。



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お花畑の中をゆく。
登山道が線だとすると、ここは面の広がりがある。
どこでも歩けるけど、藪は避けてあるく。




ベニヒカゲ
この辺りでは珍しくない高山蝶ベニヒカゲ。
私の服にとまって、塩分補給中?

←拡大します


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稜線から見た薬師沢 左俣と赤木沢。 ↑拡大します。
良い沢でした。楽しかった。
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