五色ヶ原

第2話 五色ヶ原から薬師峠 ~北薬師は遠かった


8月17日 五色ヶ原


昨日の雨は収まったようだ。
5時半、朝避難小屋で目覚める。今日は、朝一番で平ノ渡しを渡って、五色ヶ原へ行く。
本来の予定はスゴ乗越だが、昨日の疲れもあるので、今日は楽しようと思った。

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船はなかなか来なかった。
10分ぐらい予定時間を過ぎてようやく現れた。
こんな山の中で10分ぐらいどうでもいいのだけど、やっぱり気にしてしまう。

平ノ小屋には生簀があって、大きな岩魚が泳いでいた。
今度、岩魚で一杯やりにきたいな。。



昨日と違って、道が良いのがありがたい。どんどん高度があがるので気持ちが良い。

ヒメシジミ
登りでへばって食事をしていると、ヒメシジミがやってきて私の時計にとまった。
なかなかよい旅のお友達だ。身体は疲れていても、心が和む。

ちなみに、この時計はこの後すぐに電池が切れて止まってしまった。
ヒメシジミは充電してたのか?
以後は、腹時計でだいたいしか時間がわからなくなってしまった。



タマゴタケ
本日の夕飯となったタマゴタケ。
おそばと一緒に煮込んだら、良い出汁がとれた。シャキシャキして美味しかった。

この尾根にはアカモノの実がたくさん生えていて、こちらも美味しかった。
また、キャンプ場にはノウゴウイチゴがあって、こちらも美味でした。



お昼頃、五色ヶ原のキャンプ場に到着した。
池塘には緑色の大型トンボ(ギンヤンマか?)が縄張りを主張していた。蚊が少なそう。
水が豊富で、高山植物がたくさん咲いていて天国のようなキャンプ場だった。
早速、テントを張って、シュラフを乾かし、カメラを持ってキャンプ場を探検した。
上の写真は五色ヶ原のチングルマ。
キャンプ場は水場もトイレも近くて清潔で長期滞在したい感じだった。
徒歩10分の山荘でビールをいただく。明日に備えて早めに就寝。

五色ヶ原キャンプ場で見られた花
ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、イワイチョウ、
ツガザクラ、アオノツガザクラ、ミヤマリンドウ、コイワカガミ、
チングルマ、ミヤマキンバイ、ノウゴウイチゴ、
ハクサンイチゲ、タデの仲間、セリの仲間 など

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キャンプ場から見た空

8月18日 スゴ乗越、薬師峠



朝、時計が止まってしまったので、近所のテントの様子に耳を澄ませる。
隣のテントの夫婦が、下山するのでSUUNTOの電池くれるというのだけど、サイズが合わなかった。残念!
昨日タマゴタケに反応していたので、試食用に一口分あげたら喜んでくれた。
彼らの行動は一昨日は太郎平、昨日はスゴ乗越。だから彼らの2日分を今日1日で歩くことになる。
「薬師峠までは遠いですよ。気をつけて!」という旦那の声に送られて、5時半出発。

身体は重い。針ノ木谷の疲れが残っている。
直に、やはり道を急いでいる風の若者(後に富山の人とわかる)に抜かれる。
スゴ乗越


鳶山付近からこれから向かう薬師岳方面を見る。
あと、コースタイムで11時間の地点。

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先は長いのだ。急がず行くことにする。鳶山は快調に越え、一気に越中沢山へ。
ここで、3時間。1/4だ。少し休んで、出発。アップダウンが多くて疲れる。
スゴの頭ではまだ余裕があり、山頂まで行ってみた。
やっとの思いでスゴ乗越の小屋に昼ごろ到着。ここでお終いなら幸せなんだけど。。やっと1/2だ。

スゴ乗越から間山へ行く。雷がごろごろ言い出す。
引き返すならまだ小屋は近いのだが、テントもあるしもう少し前進することにする。
次の目標の北薬師山頂まではまだ1時間半くらいある。
そこで、さっきの若者が休んでいるのに出くわした。
雷がこわいので、退避場所を探しているという。
自分は薬師峠まで行く予定と告げると、彼もついてきた。
なんとなくペースメーカーになったので、
焦らず急がず休まず、雷の状況を見つつ、一気に北薬師岳山頂へ到着。
一人で行ったら、もうちょっと時間がかかっただろう。ここで3/4。

もう、戻るより先に進んだ方が早いので、二人で先を急ぐ。
薬師岳山頂までも遠かったが、気力で耐えた。薬師岳山荘で飲んだCCレモンがうまかった。
薬師峠にはなんとか明るい19時ごろ到着。13時間半行動でした。

一足先に来ていたK浜さんと無事合流。
K浜さん自慢の乾燥野菜をふんだんに使ったご飯が待っていてくれた。

スゴ乗越付近で見られた花
コウメバチソウ
中央:コウメバシソウ ウメバチソウの高山型変種
背景:ミヤマコゴメグサ
右下白:イワツメクサ



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