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ブダペスト 中央市場で見かけたきのこたち


その1 針葉樹に生えるきのこ


ブダペストの中央市場にはきのこの標本が飾ってあった。
天然のきのこを採集する習慣がこちらにもあるのだろう。
標本からはきのこに対する「愛」が感じられた。

針葉樹編、落葉樹編、草原編、春のきのこ編の4回にわけて合計87種類紹介する。
写真の学名から和名を検索した。ついでにいろんなことがわかって非常に勉強になった。

第1回目は針葉樹についてあつかっていた2つのショーケースのきのこ20種類を紹介する。

以下、標準和名、属、科は保育社の原色日本新菌類図鑑に掲載されているものを用いた。
食、不食、毒は写真の説明文から引用した。ハンガリーの習慣によるので日本とは少し異なるのも面白い。

特に註がなければ保育社の原色日本新菌類図鑑からの引用。
他の図鑑からの引用はに※印で示した。
※1 東洋書林 世界きのこ図鑑、
※2 新樹社 世界きのこ図鑑、
※3 山と渓谷社 日本のきのこ
自分のコメントは※※で示した。

針葉樹のきのこ その1

20150721fungiConifS01.jpg全体

20150721conif0101.jpgキツムタケ 不食

Gymnopilus penetrans
チャツムタケ属(フウセンタケ科)
※※オオワライタケと近縁

20150721conif0102.jpgヒメアジロガサ 毒

Galerina marginata ケコガサタケ属(フウセンタケ科 ※1 モエギタケ科) 
※※ コレラタケと同属
※1 英名Funeral Bell(葬儀の鐘)
※1 「Funeral Bell(葬儀の鐘)」や「Deadly Galerina(死に至るケコガサダケ属)」という英名が示すとおり、命にかかわる毒キノコで、比率ではタマゴテングダケ(Amianita phalloides)以上のアマトキシンが含まれている。食用になるセンボンイチメガサと間違えやすいが、幻覚作用のあるシビレタケ属(Psilocybe)とは総簡単には間違われない--そうした間違いも起きているようだが。
※1 センボンイチメガサと似ているが、センボンイチメガサはつばより下が燐片で覆われている。


20150721conif0103.jpgコショウイグチ 食

Chalciporus piperatus
コショウイグチ属(イグチ科)
※1 食毒については意見がわかれる。専門家によってはスパイスとして使えるというひともいるが、代わりに唐辛子を使ったほうが良いだろう。
※3 印なし(不食)


20150721conif0104.jpg上 ベニテングダケ 毒
Amanita muscaria テングダケ属
※※華があってかわいい!

下 Suillus collinitus(和名なし) 食
ヌメリイグチ属
※1 (ヌメリイグチと)同じような色でヌメリのある傘をもちマツと共生する種にSuillus collinitusがあるが、そちらは柄につばがない。


20150721conif0105.jpgCortinarius orellanus 原色日本新菌類図鑑に記載なし 毒
ジンガサドクフウセンタケ C. rubellus と同種か近縁※1

フウセンタケ属
※1によるとC.speciossimusという学名もあるらしい。
英語名 Deadly webcap(死を招く網目傘)
orellanineという化合物が含まれ、食べると--数日、時には数週間遅れで--腎臓障害を起こす危険性がある。


20150721conif0106.jpg上 キシメジ属のきのこ 不食

下 クマシメジ 食
Tricoloma terreum キシメジ属
※3 油をたっぷり使って炒めたり、じっくり煮込むと持ち味が生きてくる
※2 英語名 Grey knight-cap 肉は味、臭いともマイルド、食用。
※1 ヒョウモンクロシメジは、食用種のクマシメジ--もっと小さくてはるかによく発生し、傘は円錐形で、においはほとんどしない--と間違えて採取され中毒を引き起こしている。




針葉樹のきのこ その2

20150721fungiConifS02.jpg全体

20150721conif0201.jpg上 クサハツ 毒
Russula foetens ベニタケ属

下 ドクベニタケ
R. emetica ベニタケ属

※※両方ともに日本でも顔なじみ!

20150721conif0202.jpg左 ヤブレツチグリ 不食
Geastrum rufescens ヒメツチグリ属(ヒメツチグリ科)

右 カノシタ 食
Hydnum repandum カノシタ属(カノシタ科)
※1 英名 Wood Hedgehog(森のハリネズミ)


20150721conif0203.jpg上 アワタケ 食
Xerocomus subtomentosus アワタケ属(イグチ科)
※1ではヤマドリタケ属(Boletus)

下 ウラムラサキ 食
Laccaria amethystea キツネタケ属(キシメジ科)
※1 ヒドナンギウム科
※1 英名 Amethyst Deceiver(紫水晶の詐欺師)
※1 汚染された土壌にも生えるが、汚染物質、特に砒素を取り込むことが多い。

20150721conif0204.jpg上 ニワタケ 不食
Tapinella atrotomentosa Topinella属(イチョウタケ科)
原色日本新菌類図鑑ではヒダハタケ属(ヒダハタケ科)に分類されている。

下 モリハラタケ 食
Agaricus sylvaticus ハラタケ属(ハラタケ科)
※1 英名 Blushing Wood Mashroom (赤らむ森のきのこ)
※1 味の良い食用きのこで、ナッツやマッシュルームのようなにおいがする。

20150721conif0205.jpgヒダホテイタケ 食

Leucocortinarius bulbiger ヒダホテイタケ属(フウセンタケ科)

20150721conif0206.jpgシシタケ 食

Sarcodon imbricatus コウタケ属(イボタケ科)
※1 染色にはマツ林でとれるものが最適だが、食用としてはトウヒ林のものが好ましいとされてきた。中略 トウヒの樹下にはえるのがシシタケ、マツの樹下に発生するのがマツシシタケ(S. squamosus)なのだという。食用きのことしてはとりわけチベットで人気が高く大量に採取され、中国に輸出されている。

20150721conif0207.jpg上 ニカワハリタケ 食
Psedohydnum gelatinosum ニカワハリタケ属(ヒメキクラゲ科)
※1ではキクラゲ科 属名は偽のカノシタ(Hydnum)という意味。

下 ニセイロガワリ 食
Xerocamus badiusアワタケ属(イグチ科)
※1ではヤマドリタケ属(Boletus) 英名 Bay Bolet(鹿毛のイグチ)
※1 ニセイロガワリはヤマドリタケ属のなかでもとくに優秀な食用種のひとつとされ、商業規模で採取、輸出がされている。中略 チェルノブイリの原発事故後、ニセイロガワリの褐色の色素が放射性セシウムをよく吸着することが判明した。これは東ヨーロッパできのこ狩りをするひとには悲しい事実だったが、このきのこが将来、中略 汚染地の浄化に利用できる可能性を示すものである。


リンク ブダペスト 中央市場のきのこ
その1 針葉樹編
その2 落葉樹編
その3 草原編
その4 春のきのこ編
その5 売っていたきのこ編
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Thoughts on スポンサーサイトブダペスト 中央市場のきのこ その1 針葉樹 7月21日 2015年

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