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サントリーニ島イアの街のレストランからエーゲ海を見る

メテオラからアテネ・ピレウス港 5月9日、10日


楽しかったメテオラを後にして、約1時間遅れの列車でアテネにもどってきた。メテオラへの拠点として滞在したカランバカの街は物価も安く、地元の蜂蜜やワインも美味しく、レストランやパン屋、食料品店で働く人々から笑顔があふれる楽しい街だった。金曜日の市も活気があり地産地消している限り経済危機もなんのそのな感じだった。

それに引き換えギリシャの旅でもっとも印象に悪いのはアテネだ。街は汚いし、犯罪も多い。日本にいるとギリシャの話題というと、経済危機の話題が多い。その印象にもっとも近くて、もっともふさわしい街と言えるかも知れない。ギリシャ第二の都市テッサロニキが落ち着いた感じのよい印象だったのとは正反対だ。特に地下鉄では要注意。自分も財布をすられかけたし、知り合いの女性はその後注意してたのに財布をすられた。スリ一味の親父をにらみつけながら、実行犯のおばさんの胸倉をつかんでつるし上げたら財布は帰ってきた。多分3人組。

そんなアテネには一刻もいたくないのでスルーして郊外の港町ピレウスに向かった。

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フェリーボートのすぐ脇までタクシーがつけてくれる。自分は歩きだったけど。朝アテネから十分やってこれる。
フェリー内ではwifiも使えてよかった。
この船内でパロス島で乗船してきたカナダ人女子大生アラナと再会したのもびっくりだった。
詳細は後述する。

サントリーニ島 5月10-14日


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写真:店の看板 サントリーニ島の地図

まだ5月だというのに、観光客がたくさんいてびっくり。メテオラも観光地だったけど、ここは桁違いに人が多かったし物価も高かった。でも、空は青いし景色はよいし、雰囲気もよかったので、人気があるのもうなずけた。宿はフィラの街の近く。港まで送迎してくれたのでとてもたすかった。フィラはサントリーニ島の中心地。地図の真ん中あたり。博物館や美術館、レストラン、みやげ物屋があり、島内各地へ行くバスの発着所もある。

サントリーニ島は火山とその外輪山という地形だ。阿蘇山が海の中にあるようなもので、中心に火山があってまわりを外輪山の島がとり囲んでいる。これは紀元前15世紀の噴火でできたことがわかっている。その当時地中海沿岸は地震と津波で大変な被害を蒙ったらしい。そしてその震源地サントリーニ島にはキクラデス文明が栄えていたことが近年わかってきた。火山灰にうもれた遺跡からは美しいフレスコの壁画が出土している。日本でその壁画の写真を見て、サントリーニ島に行ってみたくなった。
プラトン(紀元前4世紀)が、火山と津波でアトランティス大陸が一夜にして海に沈んだという伝説を書き記しているが、サントリーニ島のことではないかと考える学者もいるようだ。
参考

フィラの街散歩 5月11日
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フィラの街から北側を眺める。
写真の左側の岬まで散歩することにした。
火山島はこの左側にある。

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日本にあったら乳頭山と名前がつくかも?
右奥に見える島が火山

景色を眺めたりお店をひやかしたりしながら1時間強あるいたら、ようやく着いた。
途中、10級ぐらいのボルダリングムーブが必要だけどこの岩山の山頂まで行ける。
アメリカ人のマークが核心手前で躊躇してたので、クライマーだからとことわって先に行かせてもらった。
ホールドとスタンスを教えたらマークも山頂にやってこれた。
アメリカ人のマークは田舎で毎日1時間以上犬をつれてハイキングしているらしいが、こういう険しいところは歩いていないと言っていた。
自分はアメリカのヨセミテでもクライミングしたことがあると言ったらびっくりしていた。
帰りも核心を一緒に超えて、奥さんのジーナはレストランで待っているらしくそそくさと降りていった。
狭い街なので、その後ジーナとも会えた。

火山・温泉ツアー、フィラで夕飯 5月12日

火山と温泉と聞くと行って見たくなる。
3日目は船の半日ツアーを予約した。

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写真:突然ドンキーが大声を上げたのでびびっている女性

船はフィラのオールドポートから出航する。
フィラの街は高台にあり、そこからひたすら下ると港だ。
ケーブルカーでも行けるし、ロバに乗ることもできる。

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フィラの街を北側から見たところ。
外輪山が弓なりに連なっているのがわかる。

オールドポートはフィラの街から真下に降りたところにある。

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フィラの街から西側の海をみたところ。
向こう側の島が火山だ。

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船で島に渡り20分も歩けば山頂だ。
火口がいくつもあった。

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船から50mぐらい泳いだところに温泉がある。
温泉に入るのも命がけだ。
グッドスイマーだけが行くことができる。
海外の現地ツアーは危険がいっぱいだけど、自己責任でいろいろできるのはよいことだ。
ここまで来て温泉に入らないわけにはいかないので行くことにした。

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写真の茶色になっているところが温泉だ。
右の白い物体が教会。

行きは海があまりに冷たくてびっくり。
水深は18mだそうだ。
だんだん温かくなるので勇気がでる。
教会に向かって泳ぐのが早く足が着くらしい。
源泉はいくつかあって、温かいお湯が噴出して付近は少し温かい。
海底の泥は茶色でしかもつるつるぬめぬめで気持ちよい。
日本風に言えば美人の湯、地中海風に言えばクレオパトラの湯だろうか。
女性は泥を皮膚に塗って楽しんでいた。
自分もやったけど確かに気持ちよい。

帰りはつらかった。
だんだん水温が下がって、やる気もなえてくる。
おまけに、この日は波が高くて泳ぎにくかった。
海水を飲んでやばかった。
やっとのおもいで船までたどり着いた。
昔は泳ぎは得意だったんだけどなぁ。
今の実力を思い知った。

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宿でシャワーを浴びてフィラの街を散歩していたら、アラナとデビィの親子に遭遇。
アラナはカナダの女子大生で、バイオの勉強をしている。
将来は医療関連の研究機関で働きたいそうだ。
日本に来たことがあり、日本人の友達もいるらしい。
最初はメテオラの修道院で知り合い、次はフェリーボートで遭遇、今回は3回目。
立ち話をして分かれた。

アクロティリ遺跡とレッドビーチ、イオの街 5月13日

今日はキクラデス文明の遺跡を中心に見てまわった。
まずは新先史博物館へ向かった。
アクロティリ遺跡で出土したものを事前にチェックしたかったからだ。
書籍で見たフレスコ画「サフラン摘みの少女」は展示されてなかった。残念。

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猿のフレスコ
3600年前のものとは思えない。

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イルカや水鳥の描かれた甕

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アテネの考古学博物館で見た壁画
ティラ(サントリーニ)島のアクロティリ出土品が考古学博物館にあるので初日はアテネに行った。

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アテネの考古学博物館で見た壁画
ボクシングをする少年
写真ではわかりにくいけど装飾品を身につけている

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アクロティリの遺跡 紀元前15世紀
2階建て3階建ての住居もあった。トイレの跡も。遺跡自体はさほど大きくはない。
火山灰で覆われていたためよい状態で残っていたらしい。
フィラの新先史期博物館やアテネの考古学博物館で見た壁画の位置も示されていた。

サフラン摘みの少女もここで出土したらしいが、記述が一切なかったのはなぜだろう?
参考:サフラン摘みの少女

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レッドビーチ
アクロティリ遺跡から歩いていけるところにある。
昨日海水を飲んで泳いだので、今日は見てるだけ。

レッドビーチの様子

一旦フィラの街までもどって、サントリーニ島の北の端のイアの街へ向かった。
ここは夕方の景色がよいので有名なところだ。

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サントリーニ島といえばイアの町並み
たくさんのみやげ物屋やカフェ、レストランが立ち並んでいる。

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メインの道(といっても狭い)から海側に降りていく細い路地のレストランで休憩。
ビールも少しだけ安いし、テラスは貸切で気持ちよい時間を過ごした

写真は荒井由美の古い歌「海を見ていた午後」の一節「ソーダ水の中を貨物船が通る」を思い出して撮影。
ビールの中を遊覧船が通っていった。
海を眺めて1時間半ぐらい過ごした。
ちょっとオセンチになって、こしかたゆくすえなどをぼーっと考えて過ごした。よかった♪

海を見ていた午後

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アンテョビの揚げ物。美味しかった。
ビールをもう1杯おかわりした。


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